口下手であり、文章力が無い私は、恥ずかしながらコミュニケーションが苦手である。なので、デザインでコミュニケーションを、Tシャツで自己の表現を図ることにした。とは言え、デザインに自身があるわけでもないのだが。
私は、四六時中インターネットをしている。仕事で調べものをしたり、プライベートでは、こうしてブログなんぞをやっている。もはや、インターネットは生活になくてはならない存在であり、見方を変えれば、私はウェブの虜と言える。
wwwは、world wide web(ワールド・ワイド・ウェブ)。世界中に張り巡らされたクモの巣という意味だ。ウェブの虜であり、クモの巣も好きな私にとっては好都合なので、この度の図案はクモの巣としたい。
さっそく、ウェブの世界でクモの巣さがし。まず見つけたのは、ブリちゃんことブリトニー・スピアーズ女史がまとう、ポンチョに施されたクモの巣。さすがは歌姫、センスの良いものをチョイスしている。
画像をもとに図案を起こしてみる。しかし線が細いゆえか儚げであり、細かさも助けてか少々窮屈に見える。Tシャツにプリントするよりも、彼女がまとうポンチョのように、刺繍で再現するのが適しているようだ。
続いて参考にしたのが、私のお気に入りの呉服店、Dry BonesのTシャツ。ピンクのカスリ地に配された、おどろおどろしいクモの巣だ。和柄のクモの巣をモティーフとするのも面白いのだが…。
ボツとする。エンブロイダードジャケット、すなわちスカジャンに施された煌びやかな刺繍は好みだが、Tシャツに和柄をプリントするのは気が引ける。それに、心なしかきしめんに見える。
さらには槇原敬之氏のシングルCD、「HUNGRY SPIDER」のアートワークにクモの巣を発見。放射状に走る網目と効果的に配されたカラーは、モンドリアン柄を連想させる美しさ。試してみる価値はある。
整然としながらランダム、秩序を保ちながら混沌。そんな印象のこのクモの巣は、Tシャツにプリントするより額縁に入れて眺めていたい。模写が大変だっただけに後ろ髪引かれる思いだが、ボツだ。
クモの巣は、タトゥーでよく見られる図案。缶バッチに配されたこのクモの巣も、おそらくはタトゥーがモティーフ。しかし近寄りがたさは薄く、良い塩梅にポップさも兼ね備えている。
直線的な縦糸と、たわんだ横糸のバランスもさることながら、角度がついたことによってダイナミックなクモの巣に。密度もほどほどで、文字やイラストのレイアウトも容易。よって、この図案を採用することとする。
決まった。次回は、この図案を私流にアレンジしようと思う。
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