色とりどりな、『彩り手ぬぐい』。
生活用品であり、色鮮やかなキャンバス。日本の伝統が根付く、世界に誇る工業製品。単なる紹介だけにとどまらず、歴史的背景、使用方法までと、手ぬぐいの粋が記されたこの本を読むと、そう、豪語したくなります。
面白かった記事が、手ぬぐいの製造方法。注染と型友禅という2種類の技法を、染める文様によって使い分けるそう。ハイテク化が進んだ現在では、インクジェットプリンタなんかも使うんだとか。
京都の老舗手ぬぐいメーカー、永楽屋の監修ということで、掲載された手ぬぐいは全て、永楽屋メイド。現行品も素敵ですが、個人的には昭和初期の復刻品が好み。大胆構図のモダーンなデザインは、見ているだけで楽しくなります。
1枚1,300円からと、少々お高い永楽屋の手ぬぐい。欲しい。けど、もったいなくて使えなそう。
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