なんとなく詫びスタイル

夜、お台場による。

ライトアップされたガンダムを見たくて、夜、お台場による。

緑あふれる都市の再生を目的として開催中の、GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト。どうやら、ガンダム30周年記念を兼ねて催されるいる模様。目玉である実物大ガンダム目当てに、連日、観光客でワンサカです。

先日見に行きましたが、夜はライトアップされるとの情報を入手。展示期限も8月31日までと迫る中、いざや、東京はお台場、潮風公園へ。

月夜に立つガンダム。

ライトアップは午後8時まで。終業後、急いで向かいましたが、間に合いませんでした。 目が輝き、胸部の排気口からはミストが噴出されるというのがライトアップ時の演出。見られなかったんですけどね。

裏。

前から見るよりメカニカル。特に気になるのが、膝の裏部分。テクニカルでございますな。

高さ18m、重さ35tの実物大ガンダムは、間近で見るととにかくデカい。想像以上のデカさです。

潮風公園から眺める東京湾。

月が瞬く工場地帯や、ライトアップされた東京タワー、レインボーブリッジにため息。 ロマンティックなこの場所は、カップルだらけ。ねぇねぇ、ダーリン。なんだい、ベイベー。そんな声が聞こえました。

到着したのが一歩遅く、ライトアップされたガンダムを見ることが出来ませんでしたが、三脚立てての試行錯誤により、月明かりの下での撮影の術を学ぶことが出来ました。たぶん。なので良し。

今度はどこに行こう。

夜、浅草による。

ライトアップされた浅草寺を見たくて、夜、浅草による。

伝承によると、浅草寺は628年に創建。隅田川で漁師の網にかかった、聖観音像を本尊とするお寺です。徳川将軍家に重んじられ、江戸時代には多くの参詣者を集めるも、東京大空襲で焼失。現在の本堂は、1958年に再建されたものです。

何度か訪れたことのある浅草寺ですが、夜の訪問は初めて。期待、興奮、ちょっとの眠気を引きずり、いざや、観光スタートです。

夜の雷門。

修学旅行生や外国人観光客の姿は無く、静寂に包まれた雷門。独り占めした気分になりました。

ちなみに、右に風神さん、左に雷神さんが鎮座するので、正式には風雷神門。以上、うんちく。

下から見上げた赤提灯。

赤提灯は松下電器産業の寄贈。ちなみに雷門は、松下幸之助が寄進したらしいです。さすが松下さん。

お祭りの際と台風到来時だけ、赤提灯はたたまれるそう。どんな具合なのか見てみたいものです。

閑散とした仲見世通り。

昼間は活気と観光客が溢れるメインストリートですが、ご覧のとおり人影まばら。 お店は閉まっていたけど、普段は見れない、シャッターのイラストを見ることが出来たので良しとします。

路地裏を覗くと、屋根に謎の人影が。

お前さんは新顔かい？ここから先に進みたかったら、俺っちを倒してから通んな。とうッ！

そんな声が聞こえてきそうです。

仲見世通りを抜けると、宝蔵門。

ぬんっ！と暗闇の中でも大きな存在感。思わずため息がこぼれるほど、雄大で立派な建物です。

宝蔵門は屋根が二重になってる二階建ての門。二階には、文化財が収められているんだとか。

とにかくデカい宝蔵門。

巨大な柱に大きな提灯、裏に掛けられた特大ワラジと、スケールのデカさに圧巻。カラーリングもゴージャスです。

写真で見ると、そんなにデカくないのが不思議な感じ。しかし人と比べると、やっぱデカいです。

宝蔵門の左右には、仁王さんがおわします。

ヌシは新顔か？ここから先に進みたかったら、ワシを倒してから通りゃんせ。うりゃっ！ そんな声が聞こえてきそうです。

浅草寺本堂は修復作業中。

瓦のふき替えと、外壁の塗装中だとかで、姿を拝むことは出来ず。完成は2010年11月。その時また行こうかな。

例の煙を浴びようかなと近寄ってみたけど、ノン・スモーク。どうやら時間外でした。

四重にしか見えませんが、五重塔でござい。

高さは約48メートル。本堂と同様、東京大空襲で焼け、再建されたのは1973年。中には仏舎利が収められているそう。

金色に輝く五重塔は、とっても綺麗。東京タワーにも負けていません。

最後に、宝蔵門と五重塔をダブルで撮影。

このセットが見たくて、夜、よりました。

ライトアップされた浅草寺は、すこぶるフォトジュニック。眠いのも忘れ、とても楽しむことが出来ました。何より、黎明と続く歴史の重みと、浅草に根付いた文化に触れられ、大感激です。なんて、大げさかな。

はぁ～、楽しかった。

夜、よる。

でっかいポスターやスクランブル交差点に憧れ、東京に住み始めたのが10年まえ。しかし今じゃあ、まわりの景色なんか目に入らず、職場と家を行ったり来たり。そんなの、田舎でもできるっていうのに。

せっかく東京に住んでいるのにもったいない。オバケが出ても仕方ない。なので冒険することを決意。夜、仕事帰りにちょろっと寄り道。おカメラ片手に東京観光。そんな、ほんとに些細な冒険を。

以下、夜の冒険の際に心がけることを明記。

恥ずかしがらないこと。
大声は出さないこと。
興奮して鼻血を出さないこと。
危険を感じたら物陰に隠れること。身を低くして頭を守ること
礼節をわきまえること。
なにより、楽しむこと。

いつよるか、どこによるか、すべてはその日の気分によりけり。気力、体力、PASMOのチャージが許すかぎり、夜の東京をのんびりお散歩。スローな冒険になりそうですが、わたくし詫び助には良い塩梅です。

そんなわけで、夜、よるのです。